近視って?遠視って?…老眼って??

近視とは?

近視とは、分かりやすい言葉で簡単にご説明しますと、遠くを見たときにピントが合わず、字や物がぼんやり見えてしまう状態の事です。 正常な視力の方にはどのように見えているかが分かりにくいと思いますが、下の写真(イメージ)がその例です。

近視ではない人の見え方 近視の人の見え方
見え方正常.jpg 見え方近視.jpg

近視の症状は、 『近くははっきり見えるが、遠くを見ると字や物がぼけて見える』 というのが代表的なものですが、メガネやコンタクトレンズで矯正しない場合、 『目を細めて字や物を見る』 『肩こりしやすい』 『つまづきやすい』 『根気がなく飽きやすい』 といった症状が出る場合もあります。

特にお子様の場合は、「見づらい」という症状を直接訴える事は少なく、学校検診や家庭内での症状から、ご両親が気付いてあげる事が重要です。 だって、上の写真からして、危険ですもんね。

さらに度が進むと、下記のような見え方になります。 


弱度の近視 強度の近視
近視1.jpg 近視2.jpg 近視3.jpg

一般に強度近視の方は、輪郭がぼやけてしまい色が分かる程度の見え方になってしまいます。

これらの見え方になる理由は、網膜よりも手前に光の焦点が結ばれてしまうからで、屈折性近視と軸性近視があります。 また、一時的に近視状態になる「仮性近視」という近視もあります。(もっと、詳しく知りたい方はご来店ください)

 

遠視とは?

遠視は近視の逆で、網膜よりも後ろに光の焦点が結ばれてしまう目の状態で、やはりピントが合わず、字や物がぼんやり見えてしまう屈折異常のことです。

特徴は、弱度の場合、視力検査などではいい視力として結果が出ることも多く、遠視に気づきにくい事があげられます。 

  弱度の遠視 強度の遠視
遠視1.jpg 遠視2.jpg 遠視3.jpg

これは、軽い遠視の場合、若い人であれば調節機能を使って焦点を網膜上に持ってくる事ができるからです。しかし、常に毛様筋を使い、眼を緊張させている為、眼が非常に疲れるケースが多くなります。

遠視の場合も、メガネで矯正した方が見やすく楽になります。

 

乱視とは?

乱視は一般的に、角膜と水晶体の歪みによって引き起こされます。光を屈折させる部分に歪みがあると、縦方向や横方向の屈折率が異なってしまい結像位置が変わってしまう為、網膜に焦点が合わず、方向によってボケてしまうという訳です。

乱視放射軸.jpg例えば

乱視チェック用の放射軸を見た場合

 

 

 

 

 

 

 

 

見え方を誇張し極端にすると下記のような状態です。

乱視例.jpg
・縦が濃い    ・横が濃い   ・斜めが濃い・・・など

放射状に並んだ線が、均一の濃さで見えない状態です。

横方向はクッキリと見え、それと直行する縦方向はボケて見えますので、線の色に濃淡を感じたり、線の太さに違いを感じたりします。

(※サンプル画像は濃淡と太さを変えています。) 

 

乱視2.jpg文字にすると、左のような状態になります。

  上段・・・正常な人の見え方イメージ

  中段・・・近視の人の見え方イメージ

  下段・・・乱視の人の見え方イメージ

 

正常な人は、縦横ともに線がクッキリ見え、近視の人は全体的にボケて見え、乱視の人は横方向はクッキリ見えるが、縦方向はボケて見えるという状態になりますので、かろうじて文字は見えるが、良くは見えていないという事になってしまいます。 これにより、運転中に標識等が見づらいという症状を訴える方が多くいらっしゃいます。

            
また、焦点の位置が手前にある場合は近視系の乱視、逆に後にある場合は遠視系の乱視という事になり、どちらか片方が網膜の手前、もう片方が後という混合乱視の場合もあります。

正常な眼でも、角膜や水晶体は完璧な球体ではなく楕円形になっているため、上下左右に多少のゆがみがでてしまう為、誰でも多少の乱視はあると考えた方が良いかも知れません。

しかし、極端な歪みが出る場合は、眼鏡やコンタクトによる矯正が必要になります。

 

老視(老眼)とは?

老視1.jpg老視(老眼)とは、年齢を重ねるに従って目の調節力が減少し、近くにピントが合せづらくなってきた状態をいいます。

右の写真は辞書の文字ですが、近づけると見えないけど、少し離すと見えるという方も多いと思います。

近くを見るために行う眼の調節は、水晶体と呼ばれるレンズで行っており、近くを見るときは水晶体が膨らんで、近くの一点にピントを合わせますが、年齢を重ねると水晶体の弾力性が低下して充分に膨らませることができなくなります。

これにより、正視の人、あるいは遠視や近視でも遠くが見えるように矯正されたメガネを使用した状態では、近くのものが見にくくなるのです。

「いつ頃から老視になるの?」と聞かれる事が多いのですが、調節力は、30代後半から衰え始めます。 自覚するようになるのは45歳くらいからのようです。

老視の症状としては、「近くが見えづらい」、「読む距離を少し遠くすると見える」、「すぐ疲れてしまい長時間文字を読む事ができない」、「近視用のメガネをかけていると疲れる」、「昔作った近視用の弱いメガネを掛けた方が文字を見やすい」などがあげられます。

このような症状が現れてきたら、老視用のメガネを使用することをおすすめします。

また、「近視 の人は老視にならない」と聞いたことがある人がいるかもしれません。 しかし、残念ながら、老視は全ての人に同じように訪れる老化現象の一つです。 したがって、近視だから老視にならない、遠視だから早く老視になる、ということは残念ながらございません。

「いや、私は、まだまだ近くが見える!」 と言う声が画面の向こうから聞こえてくる気がしますが、辛く不便な思いを我慢するか、楽に見られるようにするか、遅かれ早かれ50代なかばにはメガネに頼らざるを得ない状況になりますので、早く楽に見られるように、眼鏡店としてはメガネを作る事をおすすめします。

 

遠近両用とは?

一言で言うと「1本のメガネで遠くも近くも見えるメガネ」です。

遠近両用1.jpg


もう少し詳しく言うと、写真のようにレンズの上の部分に「遠く」を見る度数が入っており、左右の赤い点線の間の部分に「近く」を見る度数を入れる設計になっています

何故、「遠く」と「近く」の二つの度数が入るかと言うと、老視は水晶体の弾力性が衰えて目の調節力が減少したことにより、近くのものが見えにくくなっているわけですから、「近く」を見るために必要な調節力と実際の調節力の差をレンズで補う必要がある訳です。 また、近視や遠視・乱視の人の場合は、「遠く」を見るためのレンズも必要になる為、本来のメガネと老眼鏡の両方が必要となります。

これをひとつのメガネにする場合に「累進レンズ」とよばれる遠近両用レンズを使用し、1枚のレンズ内で遠方と近方の両方を矯正できるように設計しているのです。

「老眼鏡を掛けると老眼が進む」という噂話をよく聞きますが、調節力は年齢とともに衰えてくるので、老眼鏡を掛けても掛けなくても老視は進行し、メガネの度数で言うと、およそ10年間に4段階くらい進んで行くものです。

そして、初めての方がいちばん気になる「見え方」や「使い方」に関してですが、遠近両用を作る前に、視力測定を行い、テストレンズを使って、実際の見え方や使い方を体験コーナーでお試しいただく事ができますのでご安心頂けると思います。